naturalroomの日々🌼

ナチュラルルームの日々

あの日から6年

東北の大震災から6年。
もう6年、まだ6年と、人それぞれだと思いますが、私は「もう6年。そしてまだ6年」と2つの思いがあります。

当時保育士をしていた私は、0~1歳の子供達十数名とおやつ中でした。
鉄筋コンクリートの耐震性に優れている建物でしたので、普段は殆ど揺れを感じないのですが、あの日はメロンパンが入ったお皿がガタガタと音を鳴らし始めて…。
急いで子供達をテーブルの下に潜らせました。月に1回の避難訓練のお陰で、“テーブルの下に潜る”と言う行動が経験値としてあったのでしょう。
一人も泣かずに待機していて、この時ほど避難訓練の大切さを感じたことは今でも忘れません。

震災から6年経った今も仮設住宅で暮らしている方がいらっしゃいます。また、余儀なく他の地域で暮らす選択をされた方もいらっしゃいます。

私の家がなくなったらどうなるんだろう?、近くにあるのに戻れなくなったら私はどう感じるのだろう?…と、考えると、「悲しい」「悔しい」「寂しい」「辛い」「苦しい」など、次から次へとマイナスの言葉が出てきて、きっと、一人では抱えきれなくなり無感情になってしまうのかもしれない…と、思いました。

私はお店用に家を借りています。
住むことが出来る広さですが、やはり生まれ育った今も住んでいる家が大好きです。
どんなに遅くても家に帰りたい。先日はお店のある地域で雪が積もりましたが、必ず家に帰る…帰りたいと思っていました。

帰りたいのに帰ることが出来ない気持ちを、「心中お察しします」なんて、軽々しく言えない。

頑張って生きていればきっといつか、“生きてて良かった”って、思える日が来ると思います。

私は今、この家に普通に暮らしていられることに感謝すると同時に、震災で苦しい思いをされた方々が、少しでも笑顔の溢れる生活が出来ることを心から願っています。